白色申告とはどのようなものなのか

フリーランスになったばかりで、これから初めて税金の申告を迎える人にとって、白色申告という選択肢を知っておくことは非常に大切です。
白色申告とは、簡単に言うと、個人で事業をしている人が税務署に対して行う収入の申告の方法のひとつ。
この方法を選ぶ最大のメリットは、特に複雑な作業を要求されずに申告ができることです。
また、帳簿をつける必要はありますが、それが必ずしも専門的な会計知識に基づいていなくても構いません。

白色申告をする場合、基本的に必要なのは収入と支出を記録し、それに基づいて計算した収益を申告することです。
この方法であれば、事業でかかった経費をしっかりと引くことができ、実際の利益に基づいて税金が計算されます。
その結果、場合によっては税金を少なくすることも可能になります。

さらに、白色申告のもう一つの魅力は、65万円の基礎控除が受けられることです。
これは、どんなに収入が少なかったとしても、自動的に収入から65万円が引かれた額に対して税金がかかるということを意味しています。
ですから、特に収入が少ないフリーランスの初年度にはとても助かる制度です。

フリーランスとしてスタートしたばかりの時は、仕事の獲得やスキルの向上に集中したいところでしょう。
そのような時に、白色申告によって税務申告をシンプルにすることで、より本業に専念できるようになります。
一方で、事業が軌道に乗ってきたら、控除額が上がる青色申告に切り替えることも選択肢に入れておきましょう。
専門的な知識が必要になりますが、会計ソフトなどを利用すると知識が浅くても申告が可能です。
収入に余裕が出てきたら考えてみてください。

初年度から領収書はきちんと保管する

会社員とフリーランスの違いでわかりやすいのが税金の納め方です。
苦手だったり、よくわからないという方は、『会社員からフリーランスへのはじめの一歩』でヒントを貰うことができますよ。

フリーランスという働き方を選択している場合、一年に一度は必ず確定申告をしなくてはいけません。
時期は2月前後であって、およそ一ヶ月となっています。
この時期に昨年の年収がいくらであったのかを、事細かく申告をして書類を提出しなくてはならないと法律で決まっています。
提出した書類によって、その年の税金の額が決まってくるのです。
所得税の額も決まりますし、住民税の額も決まります。
非常に大切なことですから、ほとんど儲けがなかったとしても、基礎控除以上残る場合にはしておく必要があります。もしもこれをしなかった場合には、脱税の疑いをかけられて追徴金を支払わなくてはならなくなるのです。

所得税の額は、年収によって変わってきます。
日本では累進課税というものが導入されていますから、あまり稼げなかった場合には、税金の額が抑えられるということになります。
年収はそのまま申告をする必要はなく、経費として認められるものを省いて申告することができます。
経費には、仕事で必要となったもの以外にも、各種社会保険を含めることができます。
これらを差し引いて、残ったものを課税所得と呼んでいます。

フリーランスになった初年度は白色申告しかできません。最初は経費ばかりが嵩んで売上はマイナスな方が多い。
しかしどんな細かい経費であっても、現金の動きや経費を台帳に残して置く事をオススメします。